いらないモノを捨てるバカ④

雑誌とかテレビの取材を受けたときには、必ず「これまでどのくらい稼いだんですか?」と聞かれます。実はこの質問の仕方はちょっと違うと思っていて、そもそも私がオークションで売ったものは、基本的に自分とか家族が買って使っていたものです。なので、いってみれば中古。ということは、売った価格は買った価格よりも低くなることが多いわけです。

「稼ぐ」というと買った価格(仕入れ値)よりも売った価格の方が高くなることで利益を得るみたいな感じなので、たぶん私がやっていることは「稼ぐ」ってことではないんだろうなと思います。

しかも、私が出品しているもののほとんどは生活に使っていたもので、生活用動産と言われるもの。これに関しては確定申告の必要もないので、やっぱり利益という意味合いとは違うんでしょう。

 

とはいえ、いらないモノを捨てるよりはいい。少しでもお金になれば。そんなことを思うからこそ、私は売り続けます。かれこれもう11年。なので、「よく売るものがありますね」と言われますが、普通に生活をしていれば費用品は出ます。子どもがいれば、衣替えの度に子供服、もちろん自分の服も出品します。私の家は4人家族ですが、私ばかり気をつけていても、なんだかんだでやっぱりモノは増えていくものです。子どもはカードゲームとかおもちゃを買うし。でも、そのままにしていたらゴミ屋敷みたくなってしまうから、モノを手放すわけですね。お金に変える方法で。

 

そんな私でも、11年くらい前は、いらないモノを捨てる人でした。何せ「売る」という考えもなかったし、リサイクルショップだって今みたいに充実してなかったので、地方に住んでいる私の家の近くにはあまりなかった…。あったとしても、買い取ってもらえないものばかり持っていたからです。なので、結局いらないモノを捨てていたので、今の私から言わせると「あんたはバカだ」って話になりますが、人は変わるものです。今では、いらないモノを捨てるという発想がありません。まずは売ることを考える。家の中に転がっているモノであれば、子どものモノであろうと「これ、いらないの?売っていい?」と聞きます。子どもも慣れたもので「500円になるならいいよ」とか言う。なかなか手強い子どもたちに囲まれ、日々生活してる私です。