いらないモノを捨てるバカ②

不要品がお金に変わるというと、みんな目を輝かせるのですが、その方法を伝えると途端に「私にはできないわ」と言います。「オークションで売ればいい」というのが私が一押しの方法だからです。でも、「できないわ」を「やってみるわ」に変えることも可能。目的を持てばいいのです。

私が11年間、ずっとオークションを使って不要品を出品し続けたのは、目的があったからです。そもそも私のスタートは、目的を持つということよりも、やるしかなかったということなのですが。夫が子育てをするといって会社を辞めて(しかも、いきなり)、翌月から給料がなくなってしまったから、とにかくお金をつくることを考えました。パートとかバイトに行くと子育てができないから、家にいながら、空いた時間にできることが条件。それに当てはまったのが、ネットオークションだったわけです。

 

当時は、ネット環境も今よりもずっと悪くて、スピードも遅い。しかもネットを使っただけ料金がかかるというシステムでした。オークションのノウハウもあまり出てなくて、手探り状態。悪戦苦闘もしました。でも、生活しないといけないから、いらないモノを片っ端から売ったわけです。

そう、当時の私には、「生活のため」という非常に重要な目的があって、かなり追い込まれていたのです。

 

もちろん、そういう状況になればいいという話ではなくて、オークションをする根本的な目的を持ちましょうという話です。

 

現在では、夫も仕事をしているので毎月の給料はちゃんと入ってきます。なので生活のため、追い込まれてオークションに出品しているわけではありません。もうちょっとラフな感じというか。浅田真央さんを生で見たいと思ったので、フィギアスケートを見るためにとか、旅行に行きたいから不要品を見つけては出品の連続でした。要するに、「そのお金で何をするの?」という部分があれば、多少面倒な作業でも続けることができると思うのです。

 

恐らく、多くの人は「そのお金で何をするの?」がないから、「え~めんどくさい~」ってなるのでしょう。なので、「じゃ、オークションをやりましょう」といっても、「べつに」となるのは当然といえば当然。オークションは、その先に何があるのかがとても重要なのであって、実はオークションで何を売るのかは、さほど重要ではないのです。だって、「これ、売れないわ」と思って捨ててしまうようなものが売れる市場なんですから。(次回に続きます)