投資云々の前に、タネ銭の作り方を教えてくれ②

投資するために我慢せよ

以前、投資関係の会社の人と話たとき「そもそも、タネ銭はどうやって作るんでしょうね」って話になりました。その人は毎月積み立てていくのが一番いいという考えの人なので、「毎月、どうにか作るんですよ。気持ちの問題です」って言われました。「いやいや、気持ち次第でお金が降ってくるわけじゃないでしょ」と一瞬思いましたが「やっぱり節約しかないと思いますね。将来のために、今我慢するしかない」と続いて、やはりため息です。

 

 

そもそも、今我慢をして将来のために、老後のためにといっても、30代後半とか40代の人は、子どもの学費とかに多額のお金がかかります。私もそのくらいの年代なので、ホントよくわかる。なんだかんだでえらい出費ですよ。

 

一方で、資産運用は若いうちからの方がいいと言われて、板挟み状態。もちろん、若いうちからコツコツやっていくのが一番いいんでしょうけど、かといって学費は節約できません。だから、違う部分で節約をするわけです。それでも投資のためのお金ができないわけです。加えて、頑張って節約をしたお金だからこそ損をしたくないって考えるから、「下がったらどうしよう」ってなって、結局投資ができないのです。何のためにお金をつくったのかって話になって、本末転倒。

 

不要品を売ればタネ銭をつくれる

投資のタネ銭をどうやって作るのかというテーマで、しかも私のフィールドで話をするのであれば、やはり不要品をお金にかえるということです。毎月何かしらいらないものが出てくるので、それを売ってタネ銭にするという考えです。そうすれば、今の生活費の中から投資資金を捻出する必要がないので、家計の負担にもならないわけです。月に1万円あれば投資信託を買えます。うまくすれば数万円になるから、私のようにそれを元手に個別株を買って優待がもらえるかもしれません。

 

節約というつまらないことではなくて、いらないモノで投資資金を作る。そういう新しい視点が必要だと思います。

 

投資云々の前に、タネ銭の作り方を教えてくれ①

もともと株式投資をしていたことがあって、当然ながら今でも株を持っています。前のようにデイトレはしません。長期保有です。そうすると、短期投資のときにはもらったことがない株主総会の案内が送られてきて、議決権があるんだとしみじみ感じたりします。自分で株を持っている会社に関しては、全面的に応援しているし、彼らがやろうとしていることに期待しているので、議決権をちゃんと行使してます。

 

それともうひとつ、嬉しいことが。「株主優待」ってモノをもらうようになりました。優待に関しては、株式投資で記事を書いたりしたときにサンザン紹介してきましたが、これがけっこう嬉しいもので、早速使ったりしてます。

 

投資に関しての個人的な意見としては、やらないよりはやった方がいいってことです。短期的にみて儲かる儲からないって話もありますが、将来のための資産つくりにおいては投資はかなり有効だと思うからです。以前は、デイトレとかをしていたので、1日でケリをつけたり、あるいは数日で売り買いをするような感じでした。そうすると、日々、いくら儲かったかが気になって仕方なくなるのですが、もっと長い目で見ると、多少の動きは気にならなくなります。見ているのが10年とか20年先なので、今含み損であっても平気です。

 

なので、今は、いかにして投資資金を作るのかってことに目を向けています。株を買うためにはお金が必要だし、優待をもらえるような個別株の場合には、やっぱりまとまった額がないと買えません。そんなわけで、どうやって資金を作るかってことがけっこうな課題となるわけです。

 

逆にいうと、お金がないから投資ができないし、資産運用もできないって話になるのだと思います。幸い、今は投資信託もあって、1000円とか5000円、1万円から毎月積み立てることができます。が、そのお金だってないと言われることがけっこうあります。投資の勉強とか投資についての知識、考え方とかは教えてくれる人はたくさんいるのですが、そもそも投資資金をどうやって作っていくのかを教えてくれる人はあまりいません。いたとしても、毎月節約してなんとかお金をつくるんです!って話になる。でも、もっと違う方法があるはず。ってことで、私は資金づくりという大きなテーマに対して、新しい提案をしたいわけです。

 

いらないモノを捨てるバカ⑤

知人の家に行くと、部屋の中をじろじろ見てしまう私。部屋の中にモノがいっぱいあればあれほど、ワクワクして嬉しくなります。以前、80歳近くのおばあちゃん宅におじゃまする機会があったのですが、中に入ってかなりワクワク。だって、ものすごい量のモノと暮らしていたんですから。どうすればこんなにモノが増えるのか?と思うくらいモノがあるわけです。でも、ホコリが全くない家で、触りたくない汚さではない。どうも24時間換気システムを取り入れているようで、空気は澄んでいるし、クモの巣だってない。ただ、使わないと思われるモノが処狭しと置かれているだけなわけです。いつか片っ端から売りましょうと言っているのですが、その時はまだきていません。

 

私が家の中にあるモノを見てワクワクするのはどうしてかなと考えると、オークションで売るという楽しみがあることがひとつ。入札があったときの「やった」という気持ちは、11年前と同じです。それと、よくよく考えてみた結果自分なりに思ったのは、私はモノをお金として見てるということです。これ、オークションで2000円くらいになるだろうな、って感じに。

 

だから、モノを捨てるということは、私にとってはお金を捨てることに等しくて、だからいらないモノを捨てるなんてもったいないって強く感じているのでしょう。あるいは、今回のブログのタイトルのように「いらないモノをすてるバカ」と。お金を捨てるなんてバカに違いないというのと同じ意味合いだからです。

 

お金は誰にとっても大切なものに違いなくて、それは私も同じです。11年前に1円もお金が入らない経験をしたことでオークションを始めて、とにかく無我夢中だった時のことを思い出すと、「ああ、あの頃が一番ハングリーだったな」と思います。もちろん、同じ状況になることはオススメしませんが、いらないモノを売るってことはして欲しいと思います。で、そのお金で欲しいモノを買ったり、行きたい場所に行ってほしいです。結局、いらないモノは、自分の願望を叶えるツールになりえるってことですよ。

いらないモノを捨てるバカ④

雑誌とかテレビの取材を受けたときには、必ず「これまでどのくらい稼いだんですか?」と聞かれます。実はこの質問の仕方はちょっと違うと思っていて、そもそも私がオークションで売ったものは、基本的に自分とか家族が買って使っていたものです。なので、いってみれば中古。ということは、売った価格は買った価格よりも低くなることが多いわけです。

「稼ぐ」というと買った価格(仕入れ値)よりも売った価格の方が高くなることで利益を得るみたいな感じなので、たぶん私がやっていることは「稼ぐ」ってことではないんだろうなと思います。

しかも、私が出品しているもののほとんどは生活に使っていたもので、生活用動産と言われるもの。これに関しては確定申告の必要もないので、やっぱり利益という意味合いとは違うんでしょう。

 

とはいえ、いらないモノを捨てるよりはいい。少しでもお金になれば。そんなことを思うからこそ、私は売り続けます。かれこれもう11年。なので、「よく売るものがありますね」と言われますが、普通に生活をしていれば費用品は出ます。子どもがいれば、衣替えの度に子供服、もちろん自分の服も出品します。私の家は4人家族ですが、私ばかり気をつけていても、なんだかんだでやっぱりモノは増えていくものです。子どもはカードゲームとかおもちゃを買うし。でも、そのままにしていたらゴミ屋敷みたくなってしまうから、モノを手放すわけですね。お金に変える方法で。

 

そんな私でも、11年くらい前は、いらないモノを捨てる人でした。何せ「売る」という考えもなかったし、リサイクルショップだって今みたいに充実してなかったので、地方に住んでいる私の家の近くにはあまりなかった…。あったとしても、買い取ってもらえないものばかり持っていたからです。なので、結局いらないモノを捨てていたので、今の私から言わせると「あんたはバカだ」って話になりますが、人は変わるものです。今では、いらないモノを捨てるという発想がありません。まずは売ることを考える。家の中に転がっているモノであれば、子どものモノであろうと「これ、いらないの?売っていい?」と聞きます。子どもも慣れたもので「500円になるならいいよ」とか言う。なかなか手強い子どもたちに囲まれ、日々生活してる私です。

いらないモノを捨てるバカ③

ネットオークションで何が売れるんですか?

 

ってよく聞かれます。それに対して

 

基本、なんでも。

 

と答える私。もちろん、出品してはいけないモノが決められているし、社会的、道徳的にどうかと思うものは判断していただいたいのですが、それ意外であれば出品することは可能です。で、その中には「こんなの売れっこないよ」って思うモノもあるはずですが、それが売れたりするわけです。たとえば、壊れた家電とか使いかけの化粧品はけっこう驚かれるのですが、まだまだ序の口。使用済みの割り箸とか、インクのカートリッジ(空っぽ)、使用済みの歯ブラシ(掃除に使うみたいです)なんかも取引されています。こういったモノは、普通に考えればゴミ箱行き。でも、見方を変えると立派な出品物になるわけです。

 

いらないモノを捨ててしまう人の多くは、「不要品=ゴミ」と考えています。だから、捨てることしか頭にないわけです。あるいは、「売れるわけがない」という固定観念も出品の邪魔をしていて、実はこういった思い込みがひとつの壁になっているのは間違いありません。

 

だから、私は言いたいのです。

 

あなたにとっての不要品は、他の誰かにとっては必要なもの

 

そして、大切なのは、実際に売ってみるという経験です。出品する前から、なぜ売れないとわかるのか?という話で、私も「これ売れますかね?」と聞かれると「やってみないとわかんないですよ」と答えるくらい、市場は動いているわけです。(もちろん、ほぼ100%売れますと言えるものもありますけど)1ヶ月前に出品したときには落札されなかったけど、今回は落札された、なんてことはザラです。オークション市場は、常に入れ替わりが起きているし、季節やイベントがあるかどうかによっても落札されるものが変わります。そんなわけで、1回やってダメだったから諦めて捨てちゃうっていうのも、非常にもったいないことかなと。

いらないモノを捨てるバカ②

不要品がお金に変わるというと、みんな目を輝かせるのですが、その方法を伝えると途端に「私にはできないわ」と言います。「オークションで売ればいい」というのが私が一押しの方法だからです。でも、「できないわ」を「やってみるわ」に変えることも可能。目的を持てばいいのです。

私が11年間、ずっとオークションを使って不要品を出品し続けたのは、目的があったからです。そもそも私のスタートは、目的を持つということよりも、やるしかなかったということなのですが。夫が子育てをするといって会社を辞めて(しかも、いきなり)、翌月から給料がなくなってしまったから、とにかくお金をつくることを考えました。パートとかバイトに行くと子育てができないから、家にいながら、空いた時間にできることが条件。それに当てはまったのが、ネットオークションだったわけです。

 

当時は、ネット環境も今よりもずっと悪くて、スピードも遅い。しかもネットを使っただけ料金がかかるというシステムでした。オークションのノウハウもあまり出てなくて、手探り状態。悪戦苦闘もしました。でも、生活しないといけないから、いらないモノを片っ端から売ったわけです。

そう、当時の私には、「生活のため」という非常に重要な目的があって、かなり追い込まれていたのです。

 

もちろん、そういう状況になればいいという話ではなくて、オークションをする根本的な目的を持ちましょうという話です。

 

現在では、夫も仕事をしているので毎月の給料はちゃんと入ってきます。なので生活のため、追い込まれてオークションに出品しているわけではありません。もうちょっとラフな感じというか。浅田真央さんを生で見たいと思ったので、フィギアスケートを見るためにとか、旅行に行きたいから不要品を見つけては出品の連続でした。要するに、「そのお金で何をするの?」という部分があれば、多少面倒な作業でも続けることができると思うのです。

 

恐らく、多くの人は「そのお金で何をするの?」がないから、「え~めんどくさい~」ってなるのでしょう。なので、「じゃ、オークションをやりましょう」といっても、「べつに」となるのは当然といえば当然。オークションは、その先に何があるのかがとても重要なのであって、実はオークションで何を売るのかは、さほど重要ではないのです。だって、「これ、売れないわ」と思って捨ててしまうようなものが売れる市場なんですから。(次回に続きます)

いらないモノを捨てるバカ①

オールアバウトの公認ガイドということでネットオークションについてけっこう記事を書いています。オークション歴は11年っくらいあって、不要品を売ったりしてきました。なので、いらないモノを捨ててしまうことに関しては、けっこう敏感だと思います。そんなこともあって、「いらないモノを捨てるバカ」と題して何回かにわけて書いてみたいと思ってます。

家賃の20%はいらないモノのために払ってる

家の中を見渡すと、「ああ、使ってないな」と思うモノがけっこうあると思います。どうやら、家の中にあるモノの2割は不要品のようで、つまり家賃の2割、空間の2割はいらないモノのために使っているそうです。(ヤフオク!調べ  http://reuse.yahoo.co.jp/archives/reuse_data_01.html

 

もちろん、この数字には個人差があるので、すっきりした空間の中で生活している人もいれば、いやいや半分はいらないモノですよ、なんて妙に胸を張って言える人もいるはず。でも、基本的に家の中には不要品があるということは、間違いなく言えると思います。そうなると、「じゃ、処分すればいいんでしょ?」という話になって、ゴミ箱に直行させることになるわけですが、私としては、「なんてもったいない」と強く感じてるし、「捨てる前に売れ」と強く言いたいです。なぜならば、不要品がお金に変わる可能性は十分にあるし、売る市場だってかなり整えられているからです。

 

特にここまでネットが身近なものになっている今、ネットを使わない手はありません。ネットなら24時間使えるし、全国、全世界に向けて情報を発信することができます。ということは、モノを売る相手は遠く北海道の人かもしれないし沖縄の人かもしれない。ここが、地域で行うフリーマーケットとの大きな違いです。つまり市場規模がとてつもなく大きいということです。

ネットで不要品を売るのとバイトは同じ

とはいっても、「売り方がわからない」「ネットが…」みたいな弱気の発言が出てくるのは必至です。これまで何人に同じことを言われてきたことか。だからこそ「捨てる」というシンプルな行為を選ぶのですが、捨てればゼロ円。場合によっては、処分料をとられてしまいます。特に邪魔になっている大きなものは、粗大ゴミになるので処分にお金がかかる。だから、ずっと捨てられないという悪循環に陥ってしまうわけです。ここまで読んで心当たりがある人もたくさんいるはず。「やっぱり処分しよう」と思っても、行動できないのは、処分した後のことを考えないからなのです。

 

モノを売るという行為には、もちろん手間がかかります。でも、お金を得るためには何らかの手間がかかるのは当然ではないでしょうか。たとえば、コンビニのアルバイトを考えてみましょう。レジをうったり商品を並べたりた対価が給料になっているわけです。その給料で何を買おうか、何をしようかと考えますよね。逆に、旅行に行くためや、欲しいモノを買うためにバイトをする人もたくさんいます。要するに、なんらかの目的があってバイトをしていわけで、だったら不要品をネットで売るときも目的を持ったらいいじゃないという話です。とってもシンプルなことなんですが、多くの人にとってはこの2つにはけっこう大きな溝があるようです。

 

次回は、目的を持つことと、私自身の体験である「追い込まれる」ってことにふれてみたいと思います。